読書記録「看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」

読書記録

こんにちは。
らんまるオーナーです。

今日は私が最近読んだ犬関連の本をご紹介したいと思います。

「看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」
著者:若山 三千彦

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1.この本について

横須賀市にある特別養護老人ホーム「さくらの里山科」で
暮らす元保護犬・文福(ぶんぷく)

「さくらの里山科」では、犬と同居できるスペースがあります。

そこで入居者と一緒にする暮らす文福は、
入居者の看取りの日がわかる看取り犬。

この本はそんな文福の話を織り交ぜた短編集です。

2.文福の能力について

文福は入居者の看取りの日が近づくと、
入居者の部屋の前でうなだれたり、
入居者のベッドに入り、入居者の顔をなめたり、
自分の体をこすりつけたりします。

なぜ文福には人の死の時期がわかるのか。

おそらく看取りの近い人から出る独特のニオイを
文福は感じ取っているのではないか、とのこと。
その独特のニオイを感じ取った文福は必死に
自分のニオイを付けなおそうと入居者に自身の体を
こすりつけていると考えられています。

どうして文福には看取りの能力があるのか。

文福は元保護犬。
殺処分される仲間たちの叫びを聞き続けた文福は
「次は自分だ」という極限状態から
保護犬団体によって救われます。
その死が迫る極限状態から身につけた能力が看取りではないか、
と書籍には書いてあります。

しかし、真実は誰にもわかりません。

3.元漁師の男性と文福の奇跡

施設で暮らす余命1週間の男性。

既に昏睡状態のその男性は元漁師、
そんな状態でも自分が働いていた港の名前を何度となく口にします。

「もしや自分が働いていた港に行きたいのではないか。」

担当介護士はそう思うようになりました。

「男性を港に連れていくことはできないか」。

介護士は会議でそう提案します。

こんな体調で外出はありえない。
移動中に死亡したらどうするのか。
何より男性が港に行きたいかどうかわからない。

全ての職員から反対されます。

しかし、
「その人らしい最後」を迎えるには
その人の気持ちを汲み取らなければならない。
会議で議論を重ねるうちに、
介護の本質を問うようになりました。

男性は何度となく港の名前を口にしているということは、
命が尽きる前に港に行きたいという気持ちを
持っているのではないか。

ただ、いざ港に行く途中で亡くなることも十分にあり得る。
その懸念を払しょくするためにある一つの提案が浮かびます。

「文福が看取行動をしていなかったら、
港に行くというのはどうだろうか。」

文福が看取行動していないということは、
まだ死期が近くないということ。

文福の能力が男性の夢を叶える道しるべになりました。

果たして、男性は港を見ることができたのでしょうか。。。。

4.私の感想

この本を読んだきっかけはNHKで放送していた
「看取り犬とワンダフルライフ」という番組を見たことでした。

番組ではある入所者を文福が実際に看取るエピソードがあります。

文福を一番かわいがっていたその入所者の看取りが近づくと、
文福はベッドにあがり自分の体をこすりつけます。

翌朝、その入所者は亡くなります。

ベッドに安置される遺体。
その遺体の顔をなめる文福。

文福が「いままでお疲れ様。ゆっくり休んでね。」
言ってるようです。

死という悲しい出来事なのに、
なぜか施設のスタッフ・ご家族、みんな笑顔になります。

私も歳を取り、介護が必要になったら
犬と同居できる施設に入りたい、そう思える1冊でした。

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